私は不動産会社の人間かつ、自宅マンションも会社から近いです。
そのため、自宅が今現在だといくらで売却できるのかを勝手に把握している状況が続いております。
小さいながらも不動産会社を営んでいる身でもあるため、自宅について頭の中で独自のバランスシート(貸借対照表)で考えてしまうことがあります。
ある種の職業病のようなものかもしれません。
◆住宅ローン残債の把握
現在は2022年11月。
住宅ローン控除(減税)を受ける方は、すでに借入金融機関より年末の残高証明書がお手元に届いている時期かと思います。
私も約5年前に住宅を購入し、住宅ローン控除も今回で6回目の申請をするため、税理士へすでに年末の残高証明書を提出しました。
現在も続く低金利の恩恵を享受できており、毎年この残高証明書が届き、住宅ローン元金が減っているのをみるのは気持ちの良いものです。
◆独自の自宅バランスシート(貸借対照表)
不動産を購入すると、会計的にはバランスシートなるものが出現することになります。
一般の方で自宅を購入した場合にわざわざバランスシートを作ることはないとは思いますが。
私の場合、不動産会社の人間でもあり、なぜか独自の自宅バランスシートを勝手に頭の中で描いてしまう癖があります(職業病です)。
「独自の」としているのは、実際は細かい話をすると簿価、減価償却があり少し複雑化するところを、ざっくりと描いているためです。
◆資産:売却想定額-負債:住宅ローン元金残高=純資産

簿価と減価償却は考えずに独自にシンプルに考えています。
まずは左側の資産欄ですが、売却想定額で考えます。
つまりは、「今自宅がいくらで売れるのか」というシンプルなものです。
次に右側の負債欄ですが、これは住宅ローンの元金残高となります。
借入金融機関の返済明細表をみれば、本日の住宅ローン元金残高も把握できるため、今日時点での独自バランスシートも簡単に描けてしまいます。
最後に右下の純資産欄ですが、これは先ほどの「資産:売却想定額-負債:住宅ローン元金残高=純資産」で考えています。
◆家計バランスシートの把握
「不動産投資は時間を味方につけることができる」とはよく言われるものです。
私は自宅購入も同じことだと考えています。
毎月毎月住宅ローンの元金は確実に減っていきます。
加えて、長く続いている日本の低金利の恩恵も享受でき、かつ住宅ローン控除も受けることができます。
家計のバランスシートには資産の欄に自宅=不動産が存在しており、基本的には時間の経過とともに純資産は増えていくことになります。
昨今の日本の不動産市況を鑑みても、不動産価格の下落がローン元金の減りよりも早いということは想定しにくいためです。
人生の途中過程で自宅を売却するのかしないのかに関わらず、自宅を含めた家計のバランシートをざっくり把握しておくことは悪いことではないと思っています。