2022年も11月後半となりました。
来年2023年の不動産価格はどうなるのかという予想も次第に多くなってくるこの時期。
東京中央区の不動産会社として、少し考えてみます。
結論:誰にもわからない
初めに結論となってしまいますが、未来の不動産価格について正確に言い当てることは誰にもできません。
もし、来年上がるということがわかっているのであれば、各不動産会社や投資家がどんどん物件を買って保有しておく(持っておく)ということになります。
株価と同様に、未来の相場は誰にも言い当てられません。
実際に、オリンピック前にあった「オリンピック後の暴落説」も見事に外れています。
当初、オリンピック後の価格については不動産業界では影響はないとしてましたが、メディアなどでは暴落説がけっこう騒がれていたことは記憶に新しいです。
業界での不動産価格予想は?
弊社は日本橋兜町の不動産会社ですが、不動産の用地仕入れの飛び込み営業マンの来社も時々あります。
用地仕入れの不動産営業マンはマンションやビルなどを建てるための土地を探しているわけです。
土地を仕入れて、建物を設計して、建築着工して完成となると年単位での長期事業となります。
必然的に未来の不動産価格についても読む必要があるポジションにいるということになります。
そんな不動産現場のど真ん中にいる不動産営業マンの予想を聞いてみても、実際はやはり読めないという意見となります。
いつかは下がるであろうというのはあるものの、それがいつなのかは誰にもわからないという結論に毎度なります。
「いつかは下がる」は言ってしまえば誰でも言えてしまう予想です。
これはアベノミクス、黒田バズーカ、オリンピック開催決定、コロナ金融緩和と不動産市場が好調な間ずっと言われてきた論調でもあります。
2023年は金利と円安に注目
気づけば2022年の一年間もマンション価格をとっても高値をさらに更新してきました。
不動産会社としても驚かされた1年となりました。
そんな中、2023年はおなじみの金利動向と円安水準について引き続き注目していきたいと思います。
金利動向
2023年は日銀の黒田総裁の任期が終わります。
金利が「上がる」「上げられない」という意見は数多あり、どちらに転ぶのかはまだ誰もわかりません。
政策金利は不動産市況に影響を及ぼすもののため、2023年は注目していきたいと思います。
個人的な予想としては、現状維持の水準を予想していますので、来年2023年に答え合わせをしようと思います。
円安動向
2022年の大きなニュースとなった、円安の為替レート。
円安が進むと単純に海外マネーが日本の不動産にも流れやすくなる構図ができあがります。
実際に、メディアなどでは海外ファンド、投資家からみると「今の日本の不動産はバーゲンセール状態」という見出しのニュースなども目についた2022年となりました。
実際に、約2~3割引き状態などとも言われました。
円安のため外貨は日本の不動産へも流れてきやすいという状況も、2023年の不動産価格について大いに関係があります。
今後どのようなトレンドとなっていくのかはウォッチしていきたいと思います。
結論としては2023年の不動産価格は誰もわからないのですが、個人的な予想としては高値圏継続を予想しています。
1年後に答え合わせをしたいと思います。
予想はしているものの、金利と円安に加え、ロシア・ウクライナ情勢も重要なものとなってきます。
2023年はこれらの動向が不動産価格にも経済にも大きく影響していくことは間違いなさそうです。