アメリカの住宅ローン金利が7%を超えたそうです(借入期間は30年もの)。
約20年ぶりの金利水準とのこと。
日本は現在、35年の変動金利でだいたい0.5%前後です。
日本からみると単純に「高い」という言葉しかみつかりません。
日米住宅ローン支払い比較
試しに5,000万円の物件で、期間35年に合わせてみると違いは明らかです↓
アメリカ 7%
毎月約31.9万円の支払い
日本 0.5%
毎月約12.9万円の支払い
35年間に負担する利息を比べると大変ビックリします↓
アメリカ 約8,415万円
日本 約451万円
※金利が35年ずっと変動しない場合の例です。
差がありすぎて、もはや何も言葉が出てきません…
アメリカは不動産価格が上がっていくことが前提のような市場ではあるものの、この差はすごいですね。
今後の金利動向は?
アメリカは政策金利を上げてきました。ヨーロッパも続いて上げていきそうです。
対する日本は、これまでずっと金利を上げられないと言われてきました。
住宅ローン金利はざっくり言えばこの政策金利に連動します。
ここ10年でみても日本の住宅ローン金利は下がり続けました。
果たして、この先もずっとこの低金利が維持継続されていくのでしょうか?
来年2023年は日銀の黒田総裁の任期終了というイベントも控えてます。
黒田ハズーカと言われた金融政策は、確実に今日までの日本の不動産価格の押上に貢献してきました。
「このまま低金利が続く」
「来年(2023年)は金利が上がる」
など、専門家の予想は数多あるものの、未来の金利を言いあてることは誰にもできません。
不動産会社の人間として、今後の経済動向にはアンテナを張っていきますが、特に来年の経済動向には注目していこうと思います。
住宅購入派は固定金利も視野に
住宅購入派の方にとっては、今の低金利のうちに固定金利を選択するという選択も一つです。
例えば、35年固定金利のフラット35であれば、支払額をこの先35年間グリップすることができます。
10年固定や20年固定といった商品も存在します。
私も実際に5年前に固定金利で住宅ローンを組んだ一人です。
このあたりは各個人・家庭の考え方次第ですね。
※固定は変動より金利が高くなります。
いずれにせよ、今のところは、日本で不動産をローンで購入する場合、低金利で借りられることになります。
住宅ローンも投資向けローンでもです(投資向けローンは住宅ローンよりは高め)。
住宅については、買う時期やそもそも買うか借りるのかについての考え方は十人十色。
もちろん、正解はあるはずもありません。