マイホームを購入するタイミングは人それぞれです。
購入にあたり、「間取り」は一つの重要な項目の一つになります。
不動産会社をしていると、マイホーム購入後に家族構成が変化したり、生活する人数が変わったという話を聞く機会があったりもします。
◆マイホームの購入タイミング
不動産会社をしていると、マイホームの購入を検討するタイミングは人(や家庭)により様々だと肌で感じることができます。
◇結婚を機に
結婚を機にマイホームを購入しようという考えの方も多いです。
今後も入籍後のタイミングでマイホーム探しをされる方は多いと思います。
(しかし一方で、時代も移り変わり、今後は東京でも賃貸派の世帯も今以上に増えてくるはずです)
昨今では東京の物件価格高騰に準じて、入籍後のマイホームの購入では夫婦ペアローンで住宅ローンを組むという流れも一般的になっています。
時折ニュースで耳にする、「パワーカップルが東京の不動産価格を下支え」というのが、正にそれにあたります。
◇家族が増えるから
結婚後に第一子が誕生し(または誕生予定)、家族が増えるからというタイミングでマイホーム探しをされる方もいらっしゃいます。
例えば、夫婦二人で1LDKに住んでいたところ、家族が増えるため2LDKのマンションを購入するといったような形です。
生涯賃貸派の世帯が増えつつも、この家族が増えるタイミングでのマイホーム購入の流れは今後も続いていくと思います。
◇子供の進学を機に
お子様の進学などが決まり、生活拠点を定めるようなタイミングでマイホーム購入を検討されるご家族もいらっしゃいます。
幼稚園、保育園、小学校、中学校などがこのタイミングにあたります。
特に小学校は6年間通うことになりますので、生活拠点を構えるという意味でのマイホーム購入には納得がいきます。
今後もお子様の進学などに合わせたタイミングでのマイホーム探しの流れも続いていくはずです。
◇婚約中に
婚約中にマイホームを購入するという形も存在しますが、これは少数派です。
実は私がそうでした。不動産会社の人間のため、マイホーム購入に対する考え方も定まっており、売買に対する抵抗も全くなく、私自身が住宅は購入派のためこうした形をとりました。
購入派の理由としては、
- 低金利な住宅ローン
- 住宅ローン控除
- 同じ広さの場合:家賃>住宅ローン
- 住宅購入をバランスシートで考えている
- 将来の買い替えも視野にあり
初めて住む二人の家を購入からスタートさせるというのは少数派かもしれませんが、今後も無くならないはずです。
特に不動産会社の人間は私と同じような考え方の人間も多いのは間違いありません。
(補足として、婚約中でも結婚予定ということで二人でペアローンを組むこともできますし、住宅ローン控除も享受できます)
◆予定の家族構成とマイホームの間取り
先ほどはマイホームの購入を検討するタイミングについてでしたが、その際にみなさんが考えるのは今後の家族構成についてです。
「子供は1人なのか2人なのか3人なのか」、マイホーム購入を検討するにあたり、ターゲットとなる間取りも変わってきます。
(将来の買い替えも念頭においている場合、間取りは一旦は考えずに購入に踏み切れるとも言えます)
東京で不動産会社をしている中で、一般的な例をあげると、
- 3人家族→2LDK以上
- 4人家族→3LDK以上
このあたりで考えている方が多いです。
私の周りにもおりますが、コロナを機にテレワークに完全移行した方もいると思います。
そういった今後もテレワークに従事していく方のいる家族は、間取りに対する考え方も変わってくるはずです。
例えば、以前から存在はしていた間取りの「2LDK+DEN」なども、今後も一定の需要が増えるものと考えます。
「DEN」は主に「書斎」の意味で用いられます。
◆マイホーム購入後に部屋が足りなくなる
不動産会社で働いていると、マイホーム購入をお手伝いした方々から、後に何かのタイミングでお話を聞く機会もあったりします。
その際に、「部屋数が足りなくなった」という話を聞いたことも何度かあります。
◇もう一人のお子様に恵まれた
おめでたい話で、マイホーム購入後にお子様が増えたというお話を聞く機会もあります。
そのため、購入前に考えていた部屋数が足りなくなったというご家族もいらっしゃいます。
例えば、4人家族で3LDKのマイホームを購入したが、後にもう一人のお子様に恵まれ、将来お子様に各居室(部屋)を割り当てると、ご夫婦の寝室が無くなってしまうといったようなケースです。
◇双子に恵まれた
「マイホーム購入後に双子に恵まれた」、こちらも実際にある話です。
私のお客様でも経験がありますし、周りのお話でも同様のお話を聞いたこともあります。
この場合も同じく、将来お子様へ個別に居室を用意するとなると購入したマイホームの間取りでは足りなくなってしまうといったケースとなります。
◇親御さんとの同居
夫婦どちらかの親御様と同居することになったというケースもございます。
同じ屋根の下で過ごす人数が増えるため、その分の居室数が不足することになります。
◆マイホーム購入後も将来は不明確
マイホーム購入後においても、将来同じ屋根の下で生活していく人数について正確に予定を組めるものではありません。
そういったリスクを回避するために、大きなマイホームをはじめから購入するというのもまた現実的ではありません。
不動産会社として思うのは、「マイホーム購入後において、家族構成または生活する人数が変化することは十分ありえる」ということです。
人数というのは、マイホーム購入前に「想定している人数」も含みます。
もちろん、私個人についてもそのように考えています。